[解説]
五一年度優秀作品の十二位を獲得しアカデミイ受賞候補にも上つた問題作で、今度の大戦中、祖国を売り祖国をその破滅から守ろうとしたドイツの無名戦士の崇高なヒューマニズムを描く原地口ケによるセミ・ドキュメンタリ映画である。
ジョージ・ハウが書いたベストセラーの実話「反感と呼へば呼べ」をピーター・ヴァーテルが脚色し、「私は殺される」、「蛇の穴」のアナトール・リトヴァクがフランク・マカーシイと協同製作の下に監督した。
主演は「山のロザンナ」、「夜歩く男」のリチャード・ベイスハート、「頭上の敵機」、「イヴの総て」のゲイリイ・メリル、「エロイカ」に出演したウィンナ生れのフォックス売出しの新人オスカー・ワーナー、同じく「題名のない映画」(ヘルムート・コイトア一製作)で初めてわが国に紹介されたドイツ生れの新星ヒルデガード・ネフ。彼女のフォックス出演映画には、この他にタイロン・パワー、パトリシア・ニール出演の「国務省の密使」、グレゴリイ・べックスーザン・ヘイワード、エヴァ・ガードナー出演の「キルマンジャロの雪」(いずれも未輸入)がある。なお助演者の中にドミニク、ブランシヤー「大空輸」のO・E・ハッセ、ウィルフリード、セイファート、ハンス・クリスチャン・プレック等の顔が見える。
音楽は、「サンセット大通り」を手がけ、「陽のあたる場所」でアカデミイ作曲賞を得たフランツ・ワックスマン。撮影は「シラノ・ド・ベルジュラク「セールスマンの死」のフランク・プレイナ。 |